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胃腸・内臓の不調の記事一覧

骨盤底筋のゆるみ

2019.04.10 | Category: 婦人科疾患,胃腸・内臓の不調,腰痛

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骨盤底筋のゆるみ

“骨盤”というと骨格に注目しがちですが、骨盤を覆っている筋肉”骨盤底筋群”のケアをしている人は、少ないようです。
「出産予定もないし、まだ30代だから大丈夫」なんて思っていませんか?
実は、出産経験のある人だけでなく、腹筋を鍛えている人も年齢問わず、尿漏れや頻尿といったトラブルが生じやすいのです。

  • クシャミや笑っただけで尿漏れがする。
  • 月経痛がひどく生理が始まるのが怖い。
  • 下半身太りで、下腹がポッコリ出ている。
  • ストレスがたまりやすく、緊張感が抜けない。
  • 眠りが浅く、よく寝ても疲れが取れない。
  • 冷えが強く、夏でも手袋・靴下は必須だ。
  • いつも体が重く、だるい感じがする。
  • 慢性的に腰痛があり、腰がグラグラする。

ひとつでも心当たりのある方は早めのケアが必要です。

骨盤のゆがみが骨盤底筋群を緩ませる?

骨盤底筋群は、その名のとおり骨盤の底にある筋肉です。
恥骨、坐骨、尾骨についている筋肉で、膀胱や子宮、直腸を支えています。
もうひとつの役割は、排泄のコントロール。骨盤底筋群は便意や尿意があると緩み、排泄します。
ところが、骨盤底筋は骨盤のゆがみ(恥骨、坐骨、尾骨の位置関係が正しくない状態)がある状態で過剰な負荷がかかり、筋肉が疲労して締める力が低下すると、尿漏れや頻尿などのトラブルが生じてしまいます。
最も多いのは、出産によって骨盤のゆがみ・緩みが生じたり、臓器を支えている骨盤底筋群や靭帯、筋膜が伸びたり、断裂するパターンと加齢による筋肉の衰えです。
骨盤底筋群は手足同様、鍛えれば筋力はアップし、何もしなければ衰える骨格筋ですが、鍛えるどころか普段まったく意識しない人がほとんどだと思います。だから、手足の筋肉より衰えるのが早いのです。
とは言え、ひたすら締め付ければいいかと言われると、そういうわけでもありません。
緩めることができず、性交ができないという人がいるように、緩める力(弾力性)も重要になります。
筋肉が緊張しっぱなしでいると、肩こりと同じように血流が悪くなり、痛みを起こす発痛物質が滞るため、痛みが出てくる場合もあります。

40歳以上の日本女性の失禁率は40%以上?

40歳以上の日本女性の失禁率は40%以上という報告もありますが、軽い尿漏れや頻尿なら薬を使わず、骨盤の歪みの調整とトレーニングだけで改善は可能です。(https://ci.nii.ac.jp/naid/130004693581)
今、症状がないとスルーしがちですが、腹圧がかかると容易に漏れてしまうことを肝に銘じ、出産の予定がなくても、便秘でなくても、早い段階から骨盤のケアとトレーニングを習慣化して予防することが大切です。
その他、体重が増えることも、骨盤底筋群が圧迫されて尿漏れする一因になります。
出産した人、年配の人だけに起こる症状ではなく、自分にも起こりうることだと認識しなければなりません。

今すぐゆがみのケアが必要?

加齢による筋肉の衰えのピークは、エストロゲンの分泌が減る閉経後と聞くと、「今すぐケアしなくても大丈夫じゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、骨盤のゆがみにより骨盤底筋群に弾力がなくなっている人で骨盤底筋群を意識せずに腹筋を鍛えている人、便秘気味でトイレでいきむ人、アレルギーやぜんそく持ちで連続的に咳やくしゃみをする人は、年齢に関係なく骨盤底筋群に負担がかかっている可能性があります。
骨盤臓器脱といって、膣から臓器が出てくる膀胱瘤や子宮脱、直腸瘤になる方も増えてきており、骨盤臓器脱がひどくなると尿道を圧迫して、逆に尿が出にくくなることもあります。

人によって症状が違うのですが、いずれにしても、女性は過剰に腹圧をかける動作は厳禁。
蓋のあいたチューブタイプのマヨネーズに圧をかけると、中身が出てくるのと同じで、腹筋を鍛えるなら骨盤底筋群という蓋をつくらないと中身(臓器)が出てきてしまうのです。

なので、
尿漏れ・頻尿があって、腰痛・肩こり頭・頭痛などの骨盤のゆがみによる症状をお持ちの方は今すぐケアが必要です。
他にも骨盤のゆがみにより骨盤底筋群が弱いと、膀胱が安定しないため頻尿になる人もいますが、原因は骨盤底筋群の緩みだけではありません。
緊張すると何度もトイレに行きたくなるように、膀胱は自律神経の乱れによるものや、ストレスによる心因性の影響を受けている場合もありますが、当院では骨盤矯正以外にも全身くまなく治療を行うため自律神経の乱れとストレスのケアが同時に行えます。

逆流性食道炎

2018.11.05 | Category: 胃腸・内臓の不調

逆流性食道炎

ご存知ですか?逆流性食道炎はお薬だけではその場しのぎにさえならないことを。

  • 食後の胸やけがヒドイ
  • ゲップが四六時中出てしまう
  • 口の中が酸っぱい
  • 風邪でもないのに喉がいがらっぽく咳がでる
  • 横になるとこみあげてくるため眠れない

若いから大丈夫?ではありません

食後に胸焼けがする、ゲップが多くでる、喉に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくる感じがする...それは「逆流性食道炎」かもしれません。
逆流性食道炎は高齢者に起こりやすいとされていましたが、体型や生活様式の変化にともない最近では若い人にも逆流性食道炎が増えており、問題になっています。

逆流性食道炎の症状

胸やけ、呑酸(どんさん:酸っぱい又は苦い液体が口まで上がってくること)、胸痛、咳、のどの違和感、不眠など

逆流性食道炎になる原因

食道と胃のつなぎめにあたる下部食道括約筋が加齢などによって筋力が低下してゆるむと胃の中で胃液と混ざり合った食べ物や胃液そのものが食道に逆流するため、胃液が食道の粘膜を刺激することが原因で、長期に渡り食道の粘膜が刺激され続けると、ただれたり、潰瘍ができたりします。

下部食道括約筋がゆるむ原因

1.慢性的な便秘(常習性便秘症)
若い人に起こる逆流性食道炎の原因で多く見受けられるものは便秘です。慢性的な便秘(常習性便秘症)の人の約10%に逆流性食道炎が見られます。便秘によって常に腹が張っていると胃は腸からの圧迫を受け続けるため、下部食道括約筋が耐え切れなくなり若い人でも逆流性食道炎を起こしやすい状態になります。

2.脂肪分の多い食事
脂肪分を分解する胆汁を分泌させるために十二指腸からコレシストキニンという胆嚢を収縮させるホルモンが分泌されます。コレシストキニンは胆嚢を収縮させる働き以外にも下部食道括約筋をゆるめたり、胃酸の分泌を増やしたりする働きがあるため脂肪分の多い食事を好んで食べる人にも、逆流性食道炎が起こりやすくなります。

逆流性食道炎を放置すると

逆流性食道炎を放置すると潰瘍ができたり、食道がんのリスクが高まります。
逆流性食道炎になりやすい方の生活習慣である便秘や高脂肪の食事は大腸がんのリスク要因でもあります。

逆流性食道炎の治療

オステオパシー治療と生活習慣の改善が主体になります。

逆流性食道炎になる方に多い胃を圧迫する前かがみの姿勢を改善と前かがみの習慣によって生み出されたミゾオチ付近の筋肉(腹筋・横隔膜)の柔軟性の回復が治療室でおこなう治療のメインになります。

その他、「食後、横になる時は右が下」「空腹で寝るときは左が下」といった身体の構造に沿ったご自宅での過ごし方の指導もさせていただきますので疑問に思うことや不安に思うことがあれば遠慮なくお申し付けください。