オステオパシー療法のひとつで頭蓋骨・仙骨を通して脳や脊髄をおおう膜の歪みを感じ取り、膜の歪みを調整することで脳脊髄液(CSF)の循環を促進して自律神経・ホルモン系の働きを調整する治療法です。
脳と脊髄は三層の膜(軟膜、クモ膜、硬膜)でおおわれており、膜と脳・脊髄との間には、脳脊髄液が循環しています。
脳脊髄液は脳の血管にある脈絡叢というところで血液が濾し出されることによって作られる液体で脳・脊髄・神経に栄養を与える働きと脳・脊髄・神経によって生み出された老廃物を循環・排泄させる働きがあります。
脳脊髄液の産生・循環・排泄による増減の過程は脳や脊髄をおおう膜をリズミカルに膨張弛緩させることで脈拍・呼吸のリズムとは異なる独特なリズムを作り出します。
ケガや事故などにより受けた衝撃、ストレスや精神的ショック、トラウマによるダメージにより脳や脊髄をおおう膜は伸縮性の低下を引き起こします。
ダメージは軽微なものであれば自力で発散してしまうこともありますが、長期に渡り繰り返しストレスを受け続けた場合、時が経ち忘れ去られ記憶から消えてしまった状態になっても無意識下で身体には残ってしまい悪い影響を及ぼし続けて膜の歪みを維持し続けることになり脳脊髄液の循環を妨げます。膜の歪みによって脳脊髄液の循環を妨げられた脳は栄養不足になり、次第に老廃物が充満していきます。
伸縮性の低下を起こした膜の場所と循環障害によって栄養不足・老廃物の充満している場所の違いによって様々な自律神経・ホルモン系の症状をもよおします。
多様な症状をもたらすためクレニオセイクラル セラピー(頭蓋仙骨療法)を必要とする患者様の治療には豊富な経験と卓越した技術が要求されます。
頭部や仙骨周辺は筋肉や脂肪が少ないため骨の内側にある膜の動きを感じ取ることが出来ます。
クラニオセイクラルセラピーでは頭蓋骨・仙骨を通して膜の歪みを感じ取り優しいタッチにより膜の調整を行い脳脊髄液(CSF)の循環を改善して、あなたを悩ませる自律神経・ホルモン系の症状の改善をおこないます。
当治療室では病院や治療院を何件もまわっても解決方法がわからなかった自律神経・ホルモン系の症状でお悩みの数多くの患者様がお越しになる心療内科クリニックで治療をおこなってきた経験をもとに、あなたのどこに行っても良くならなかったお悩みを解決に導きます。
治療の根拠を求められる正真正銘の医療機関で磨き上げられた治療技術は、昨今の「根拠のない無用な病院批判や薬批判」「先生自体が何をしているのか説明できない自律神経調整」とは一線を介する治療となることは間違いありませんので、自律神経・ホルモン系の症状でお悩みの際はまずは当治療室にご相談ください。