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スポーツ障害の記事一覧

足底筋(腱)膜炎

2018.11.05 | Category: スポーツ障害,足・脚の痛み・シビレ

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足底筋(腱)膜炎

ご存知ですか?カカトの痛みはストレッチでは良くならないんです。

  • 土踏まずからカカトにかけて痛い
  • かかとが痛くて爪先立ちが出来ない
  • 起床時に痛みで足を床に就く小度が出来ない
  • 徐々に痛みがやわらぐが夕方には痛みが戻ってくる
  • 妊娠による体重増加があった・戻っていない
  • 立っている時間が長くなるとカカトが痛い
  • すぐにカカトが痛くなるので仕事に差し支えがある

どんな人がなりやすいの?

足底筋(腱)膜炎はマラソンなどの長時間走る競技者に多く見られます。
ランニング動作の繰り返しなど下腿・足底部のオーバーユース(使い過ぎ)を原因として発症しやすいため、長時間の立ち仕事や足の裏に負担がかかる姿勢での仕事をされている方にも起こります。

足底筋(腱)膜炎の原因

通常、足のうらは土踏まずを中心にアーチ状(弓なり)の形をしています。
足底筋(腱)膜は足部のアーチを保持するために弓の弦のような働きをしており、歩く・走る・飛ぶなどの着地時のショックを吸収する役目があります。
しかし、運動量が多すぎる時などの理由で本来足部のアーチの維持を手助けする下腿筋群の回復が追い付いていない(足首の柔軟性が低下している)時にランニングやジャンプ動作などの刺激が足部に繰り返しかかり続ける場合、着地時のショックは足底腱膜に集中してかかることになるため足底筋(腱)膜が疲弊してしまい、微小断裂や炎症が発生してしまいます。

足底筋(腱)膜炎の症状

土踏まずから踵にかけての痛みです。
特に起床時や練習開始時に痛みが出やすい傾向があります。
症状を長期間放置しておくと硬くなった腱膜に神経が圧迫されたり、微小断裂のために圧痛、腫れ、硬結(しこり)が出来ていることがあります。

足底筋(腱)膜炎の治療

症状に直結している下腿の問題の解消から取り掛かることが多いです。
足底筋(腱)膜にかかる負担を強くしている下腿の筋肉の柔軟性を取り戻す事と、足底筋(腱)膜が付着している踵骨(かかとの骨)の歪みを取り除くことで、炎症が治まるころには、ほぼ痛みのない状態になります。
炎症症状を主体とする足底筋(腱)膜炎の治療には、足底筋(腱)膜・踵骨(かかとの骨)に直結する下腿深層の手では届きにくい筋肉への鍼治療が最も有効なため、合わせて鍼治療を行うことが重要となります。
加えて、足底筋(腱)膜に負担がかかる原因となった姿勢の問題(足関節・骨盤・股関節など)の調整を行うことで足底筋(腱)膜炎にならない身体作りをおこないます。

シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎、過労性脛部痛、脛骨内側症候)

2018.11.05 | Category: スポーツ障害,足・脚の痛み・シビレ

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シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎、過労性脛部痛、脛骨内側症候)

ご存知ですか?なかなか良くならないスネの痛みの原因は筋肉だけじゃないんです。

  • すねのあたりに鈍い痛みがある
  • ウォームアップをするとすねの痛みが消える
  • 競技の終わりごろにすねの痛みが出てくる
  • 日常活動に支障はないがスポーツをすると痛む
  • 常にすねの痛みがあり、日常生活にも支障が出始めている
  • 病院では様子を見るように言われているが気になって仕方がない

シンスプリントとは

繰り返しのランニングやジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害で、過度の運動量、運動時間、運動内容、日数またはフォームの変更、硬い路面、薄く硬いシューズ(踵の摩耗)、下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)、下腿三頭筋の柔軟性低下、股・膝・足関節の柔軟性低下、足関節可動制限などが発生の誘因となります。
骨膜あるいは筋腱の炎症に起因する障害に限定されるため、よく似た症状が現れる疲労骨折やコンパートメント症候群とは少し原因が違います。

骨膜あるいは筋腱の炎症に起因する障害

下腿筋群(ふくらはぎ)の疲労による柔軟性低下、特にヒラメ筋を主として後脛骨筋、長趾屈筋付着部が脛骨の表面を覆う骨膜を引っ張り続けることで骨間膜に傷がつき炎症を起こして、すねに痛みを発生させてしまいます。ランナーなどの長時間にわたり繰り返し下腿の筋を使う競技で特に発生頻度が高い疾患です。

シンスプリントの症状

徐々に発生するすねの内側の痛みで、放置しているとは増強します。
症状は、「ウォームアップにより痛みが消失する」ものから、「日常活動に支障はないがスポーツ活動中、常に痛む」もの、「痛みで日常生活にも支障がある」ものまで様々です。

治療

運動のやり過ぎによって起こっている疾患のため、しばらくは運動を制限して、炎症の鎮静化と下腿骨間膜に負担がかかる歪みの矯正の治療をおこないます。
炎症が強くなると症状が強く・悪くなってしまう疾患のため炎症を最小限に抑えて筋肉の治療がおこなえる鍼治療が最も有効な手段となります。
激しい痛みがあるときは来院前にアイシング(アイスマッサージも)などで炎症を鎮静化させておいていただけると治療に入りやすくなります。
偏平足などの問題があるときは足底板などで構造的に無理のない状態になるように補正をおこないます。